【電磁式地震計】 寸法:450×600×800mm 明治43年(1910)ボリス・ガリチン(ロシア)開発
世界で初めて開発された電磁式地震計。 それまでの機械式地震計は、記録用紙に針で直接記録するため針と紙の摩擦があったが、電磁式は振子の揺れをコイルと磁石で電気信号に変えて記録するため、この摩擦の影響がなく、とても小さな揺れを記録できるようになる。 現在使われている地震計のほとんどは電磁式になっているので、この地震計は現在の地震計の先祖ともいえる。 電気信号となった地震の波は『検流計』と呼ばれる別のコイルと磁石に送られ、そこでコイルの動きに再び戻される。 そのコイルにつけた小さな鏡に光のビームを反射させ、その光を印画紙に記録する。 そのため、これを設置する部屋は光を遮った暗室となっていた。 電磁式になったことで、それまでより小さな揺れも記録することができるようになった。 その結果、地球の裏側で起こったような遠くの地震までも記録に現れるようになった。
※昭和42年(1967)観測終了。
『マントル鉱物の結晶合成』開講
『もののけ?』来訪 『ユリノキ』開花
『地下深くの力の大きさや・・・』開講