【電磁式地震計】 寸法:390×210×230mm 質量:約17kg(上下動・水平動地震計) 昭和28年(1953)頃、勝島製作所(日本)開発
これは日本の会社が作った地震計であるが、地震学の始まりから約70年、最初はとても大きかった地震計はここまでコンパクトになった。 基本的に3台を1セットとして用い、それぞれ東西方向、南北方向、上下方向の波を記録する。 この機器が開発されてから50年以上経つが、今も現役で日本中で活躍している。 この地震計はこれまでのものと同様に人間が自分の手で設置するタイプのもので、据え置き型の長期使用のための高感度の地震計としては完成の域に達したものといえる。 現在、日本ではおそらく100ヶ所ほどで使われていると思われる。 当初に比べ、はるかに小型軽量化が進んだこの機材は、開発から約50年を経た今も十分使用に耐えるもので、今日も日々地球内部の揺れを観測している。 京都大学の観測所では数10セットが今も現役で活躍している。