【ボール盤】 碌々商店製
今では『ボール盤』と言われるものです。 ボール(ballでなくbore、穴を開ける)を、平仮名で『ぼうる』と表したのは、球技用の『ボール』と間違われないようにしたのかもしれません。 歯車式と記載されているように、簡易なベルト式変速でなく大馬力にも耐えるように歯車式変速部になっています。 またテーブルは自転し、かつ上下だけでなく主軸周りに公転できるようになっています。 作られた時の意気込みを感じます。 ちなみに碌々商店は機械工具類の輸入販売から始まり、明治45年(1912)に自社製品の製造・販売を始めたとあります。 製造番号は『0004』とされていますので、4台目かもしれません。 いまでは微細加工機で有名な碌々産業の創業会社です。 銘板が碌々商店製作部となっているのは商社部門と分けるための意気込みと思われます。